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2014年8月31日 (日)

落日のスーパーライナー

先日、仕事で江田島を訪れた際に見慣れない形状の船舶を目撃しました。

P8293091

胴体側面には  SUPER LINER OGASAWARA

と記されています。

この船、調べてみると本来は東京 - 小笠原航路に就任する予定だった超高速貨客船「テクノスーパーライナー」の唯一の実用船です。

テクノスーパーライナーはファンによって浮上しウォータージェットで推進するホバークラフトのような船で、運輸省の肝入りで開発されたものの、燃料に軽油を使用するため原油高で運用コストが跳ね上がり、製造元と運用会社と国との三つどもえでたらい回しになった挙げ句、結局一度も定期航路に着けず解体が決まった税金の無駄遣いの極地とも言える船です。

その性能は、約14,500トンもの排水量(重巡 高雄型に相当)の貨客船であるにもかかわらず、海上試運転で42.8ノット(駆逐艦 島風より速い)を叩き出すというメイドインジャパンらしい変態性能超高性能っぷり。

東日本大震災の際には被災地に停泊し、シャワーや食事などを提供したそうですが、その後は結局就役の機会が与えられず解体のため江田島に回航されたとか。


P8293092
右舷側面に大きな接触跡が確認できますが、webでは情報がありませんでした。
通常、船舶が港に接岸するのは左舷と決まっている(被災地に停泊中も左舷から接岸しています)ので接岸時の事故とは考えにくいのですが、震災の支援活動中か江田島への回航中に何かと接触したのでしょうか。

かなり酷い傷なので船舶同士の接触事故ならニュースになっていてもおかしくないのですが...?

OLYMPUS XZ-1

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コメント

接触傷は、同じ解体場で先に解体された護衛艦ひえいの残骸を係留していたからと思われます。

投稿: しろー | 2014年9月 5日 (金) 00時10分

参考URLを入れたら自分のリンクみたいになってしまいました。失礼しました。

投稿: しろー | 2014年9月 5日 (金) 00時11分

☆しろーさん
コメントありがとうございます。

ということは、この傷跡はひえいの舷側が打ち当たった名残ということですかね。
数年前の写真で隣にひえいが居たのは知ってたんですが、隣に係留されているだけでこんな傷が残るとは考えていませんでした。
海自の艦艇で最も長い就役期間を誇ったひえいが頑丈だったのか、オールアルミのスーパーライナーがヤワだったのか...

とはいえ、解体が決まっている船だけに損傷には気を使われなかったのか...と思うと多少切ないですな。

投稿: 黄色いタカ | 2014年9月 5日 (金) 01時00分

このページによると切り刻まれて解体されたひえいのエンジン部分のブロックがテクノライナーにクッションなしで係留されていたようです。

ちょうど傷の大きさも一致する感じですね。

http://navy.ap.teacup.com/shiba/833.html
http://navy.ap.teacup.com/shiba/img/1388020916.jpg

本当に切ないですね。

投稿: しろー | 2014年9月 5日 (金) 12時53分

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